確率表示しないほうがいいという世界がいい世界なのか?
「お家で始めるポケモンGo」
現在CMで流れているポケモンGoのCMのナレーションである。
都会は知らないが、都会以外では基本的におうちでできるゲームではない。あのCMは田舎煽りにしか感じない。不快感満載のCMである。
でも、今回はポケモンGoの批判をするための記事ではない。
むしろ、前回ポケモンGoを叩いたので、今回はスクエニを叩く番。
ポケモンGoには卵という実質ガチャがありその排出率が記載されていないことが問題だということは前回述べた。そして、実質ガチャということでいえば、ポケモンを捕まえた時の個体値も実質ガチャである。もちろん、この個体値についても確率は公表されていない。そして、色違いのポケモンが出る確率も実質ガチャであり、この確率も表示されていない。
ポケモンGoはあらゆる点で確率が公表されていない。
一方、今回の話題はドラクエ、ファイナルファンタジー(FF)で有名なスクエニの話である。
以下、私はこのゲームをプレイしていないので、私には真実か確認しようのない話ではあるという前提で話をするが、スクエニが配信しているFFをベースにした「FFBE幻影戦争」(以下幻影戦争)というソシャゲにおいて、ガチャテーブルが存在していたということでソシャゲ界隈で炎上している。
ざくっと概要を説明すると、
ガチャは特別なガチャ(ボックスガチャ等)でないかぎり、公表されている確率で、個別抽選されるのが普通である。
そして、この幻影戦争でもしっかりと個別抽選であることが明記されていた。
しかし、この幻影戦争の1周年の特別なガチャにおいて、(ガチャでは単発で引く以外に10回まとめて引く10連という引き方が用意されているのだが)この特別なガチャの10連の結果において、10個のガチャの結果が全く同じ(並びも同じ)という人が多数でてきたのである。
33キャラの中からの抽選なので、単純計算で33の10乗で150兆通りあるはずのガチャ結果がである。
そして、それを不可解だと思った方がいろんな方に情報をもらって検証したところ、ガチャテーブルがあること発見したらしい
(作成者様、無断引用申し訳ありません)
ガチャにおけるテーブルとは、あらかじめ決められたパターンが存在して、そのパターン通りに出てくることを指すガチャのことである
このガチャテーブル自体は、排出の偏りを防ぐための運営の配慮からできたものだと推察される。
しかし、このテーブルの存在は、ガチャの排出パターンを操作していることを示しているし、個別抽選していないことを証明しているのである。
あらかじめ、テーブルの存在を公表しているガチャであればなんの問題もない。
しかし、個別抽選と記載しながら、中身がテーブルでは完全な詐欺である。
そして、ガチャの結果を完全抽選ではなく何らかの操作をしていることを示しているのである。
今回のテーブルは単純に均等化するためだけのテーブルなのかもしれない(私はゲームをしていないしどれが当りなのかわからないのでわからないが)が、個別抽選をうたいながら操作しているガチャの存在が分かった以上、他のガチャでは、レアなキャラが当たりにくいような操作がされているかもしれないという疑いを生む結果なのである。
最近はYoutuberが全部買って本当に当りが入っているのか検証する系の動画がいくつも存在するが、お祭りのクジではそもそも当りが入ってないクジがよくあった(今もある)という話をよく聞く。
コンビニの700円クジですら、当りは初めの方は入れてない店舗があるとも聞く。
(逆に毎回クジを引いてもらって、しょっちゅう景品取りに行くのが煩わしい(工数がかさむ)ので、最初に当りだけ入れておいて、キャンペーン開始早々に終わらせてしまうという店があるとも聞くが。)
そういった操作がされているのではないかと疑ってしまう行為をスクエニがしてしまったのである。
しかも、お祭りのクジやコンピニの700円クジと異なり、排出確率を明記し、個別抽選を明記しているのにである。
日本のソシャゲ界において、ガチャテーブルがあるとうわさになったのは初めてではない。以前、ドラゴンボールがベースとなった「ドッカンバトル」(開発はアカツキ)というソシャゲにおいて、今回と同様にテーブルがあるのではないかと話題になり、炎上している。
ガチャにおけるテーブルを「ドッカンテーブル」と揶揄して呼称されてしまうようになったぐらいの衝撃であった。
このときは、そもそも人(アカウント?)によってガチャの排出割合の記載自体が異なっていたのである。アカウントによって排出割合が異なるの?もしかしてアカウントによってテーブルが違う?アカウントによってガチャ結果が操作されているの?と発展していき、アカツキの株価も一気に下がった
アカツキは、これは表示の不具合であったと公表したが、ユーザーが納得しなかったため、ソースコードまで公表して不具合を謝罪したとされている
(そのソースコードが本当であったかは知らないが)
話はスクエニに戻るが、幻影戦争のガチャにおいて、運営(スクエニ)は「不具合があって一部の条件が整ったときにガチャ結果が同じになる不具合があったので、今回のガチャに使った石(ゲーム内で使える通貨)は全額返還したうえで、お詫びもします」という旨の発表をしたとのこと
本来テーブルがあるガチャにおいて、不具合でテーブルが働かず完全個別抽選になってしまったという話ならわからなくもない。
でも、今回、本来個別抽選していたガチャが、不具合でテーブルガチャになってしまったとスクエニは言っているのである。そんなことが起こりうるのだろうか?
そして、ゲーム内通貨を返還し、お詫び(ゲーム内通貨だと思う)から、許してねということである。
なぜ、こんな不具合が起こったのか、そもそも本当に不具合だったのかは公表はしませんということである。
我々ユーザーはガチャがどのように抽選されているかは知るすべがない。
はっきり言って、ばれなければ運営のやり放題なのである。
そう、明らかに運営は「ばれなければ何をやってもいい」と考えているとしか思えないである。
お祭りのクジやゲームセンターのガチャは排出結果が公表されていない。だから正直何をやっても(当りが入っていなくても)よかったのかもしれない。ユーザーもそれをわかってやっている状態であり、それを知らないのは情弱扱いなのかもしれない。
しかし、ソシャゲのガチャは、排出確率が明記されている。実際と異なれば「景品表示法」違反なのである。
ポケモンGoが排出確率を表示してないのがよくないとかとは完全に別次元の犯罪である。
しかし、我々ユーザーはこのガチャについて正しく行われているかを確認する方法がないのである。
かといって、確率表示していないほうがいい社会なのだろうか。
いつでも闇で操作できるように予防線を張りまくっている世の中がいい世の中なのか?
AKBの総選挙は操作されていないのか、AKBのジャンケンはガチなのか、レコード大賞は審査基準通りに選ばれているのか、イッテQの祭りは本当にあるのか、芸能人が美味しいと言っている料理は本当においしいのか、ポケモンGoは本当に家で遊べるのか、バイデンの票は水増しされていないのか、Gotoトラベルは一部停止のみでいいのか、世の中わからないことだらけではあるが、明確にできるところについては明確にしていきたいものである。