ニートもコロナの影響は受けているんです
女性蔑視問題について書こうと思ったが、そもそも差別や蔑視の世間との共通認識がなさすぎてコメントできないため、諦めて私的意見を書くことにする。
おそらく世間は私のようなニートはコロナの影響をほぼ受けていないと考えているだろう。
まあ、毎夜居酒屋、立ち飲み屋で飲んでいる人達よりは影響を受けていないのは間違いないであろう。
飲食、観光を経営している人が一番影響受けていること自体は否定しない。
ただ、ニートが何の影響も受けていないわけではないというのをつぶやいておく。
まず、明確に公表はされていないがコロナの影響でドラクエウォークのイベントの内容を出かけなくてもそこそこ楽しめる内容にしている。
同じ位置ゲーのポケモンGoはもうコロナ前に戻った感はあるが、日本の会社が経営しているドラクエウォークは、未だコロナ禍を考慮してのグレードダウンされた感のイベントである。
したがって、以前と同様に(ゲーム内容的に)ドラクエウォークを楽しめていない。
そして、コロナの影響で、昼間駅前のカフェでゆっくりしながらレベリング(ポケモンGoでいえばアイテム集めしたりレイド待ちしたり)ができない
上記2点から、ニートにとって主要な楽しみであるゲームを楽しむ環境がかなり制限されている。
もちろん、後者は自主的に制限しているのであるし、コロナ禍であれば当然のことであるとは思う。
ただ、飲み歩いていた人たちだけが我慢を強いられていて、ニートが制限されていないわけではないという主張である。
そして、それよりも問題なのが次である。
今、テレビ業界は建て前のアクリル板を使ってのコロナ対策は一応やっているものの、コロナ前の状況とあまり変わらないような環境に見える。
AKBも乃木坂も普通にテレビで見ることができる。
したがって、世間は「確かにアイドルヲタクは握手会とかはできなくなったかもしれないけど、まあテレビでたまに見ることできるしいいでしょ?」と思っているかもしれない。
アイドルヲタクにとって握手会がどれだけ重要なものかどうかはヲタクによっても変わるので今回は一旦置いておく。
そしてAKBグループにおいては劇場公演がどれだけ重要なものかもヲタクによって変わるので、これも置いておく。
劇場は再開されているとはいえ、いくら感染対策して定員を半数にして無声援(拍手)での声援に制限してるとはいえ、地下等の密室に1時間以上不特定多数の人と閉じ込められる環境は、私の基準では行く気になれないので再開されているとは捉えれていない。
ここまでは世間の人も想像しているであろう話ではある。
しかし、このコロナ禍が長引くことはこれだけではない。
アイドルオタにとって一番問題なのは、アイドルのオーディションができないことである。
代表例としてAKB,坂道Gの一番直近のオーディションの時期を列挙すると
AKB:2018年1月
SKE:2019年11月
NMB:2020年2月
HKT:2018年9月
STU:2019年10月
乃木坂:2018年8月(坂道合同)
櫻坂(元欅坂):2018年8月(坂道合同)
日向坂:2018年8月(坂道合同)
そう、言われれば当たり前のことではあるが、コロナ禍になってからオーディションは行われていないのである。
嵐などの男性アイドルグループとは異なり、日本の女性アイドルは極めて賞味期限が短い存在である。そのアイドルにおいて、AKBであれば3年も新陳代謝が行われていないのである。旬である坂道グループですら2年半もである。
坂道グループと韓国アイドルの台頭で、AKBグループはすでにオワコンと言われてはいるが、この新陳代謝がないことで、そのオワコン化の速度を速め、確実性を高めているのである。
もちろん、自分が好きじゃないアイドルがオワコン化しようが解散しようが、関係のない人には何の関係もない。
そして、需要のないアイドルが解散するのは自然の原理であり、淘汰されてしまうのも世の常である。
しかし、アイドルオタにニートにとって、それは受け入れなければならない辛い現実なのである。
例えば今日友達とビールを飲めなくても、来年友達と飲めるでしょ?
今月箱根に行かなくても、来年箱根はなくならないでしょ?来年に箱根の魅力は下がらないですよね?
でも、18才のアイドルは来年には解散していてもう見に行けないかもしれない。解散していなくても19才になってしまっているんですよ。
女子高生が女子高生じゃなくなってるんですよ。
さらに19才のアイドルは20才になってしまうんですよ。
これがアイドルヲタのかなりの割合を占めるロリコンにとってどれだけ問題なことかは言葉で伝えることはできませんが。
緊急事態宣言解除後「引きこもりニートと違って我々は飲み歩くのを緊急事態宣言の期間ずっと我慢を強いられてきたんだ」という気持ちで飲み歩き感染を再拡大させれば、アイドルヲタニートは上記の辛い現実をずっと強いられることになるんですよ。
ワクチンが広まったり、感染者がほぼ0になるなどして、「アイドルのオーディション?感染対策しながらやればいいんじゃない?」「ドラクエウォークのイベント?そんなのバンバンやればいいんじゃない?」そんな雰囲気になる前に飲み歩きたい人達だけが我慢をやめて楽しむのは、私にとっては好ましくないんですよ。
まあ、そうはいってもしょせんアイドルの話であり、ゲームの話でしょ?とこれを読む人は思うでしょう。しかし、アイドルヲタクにとってのアイドルが生活のどれだけを占めるか、ゲーマーにとってゲームがどれだけの割合を占めるか、それを想像してみてほしい。
おそらく真のアイドルヲタクがアイドルに使っている時間やお金は、あなたが飲みに使っている時間やお金よりも多く、真のゲーマーがゲームをしている時間は、あなたが仕事をしている時間よりも長い。
まあ、アイドルヲタニートよりも飲み歩きたい人のほうが多数派なのは言わずもがななので、みんながまた飲み歩くのは仕方ないとしても、アイドルヲタニートがニートだからと何も影響を受けていないわけではなく、つらい現実(将来)を受け入れざるをえないというのを知ったうえで、感染対策に気を付けて飲みに行ってほしいと思うのである。