危機管理

昨日の段階では、関西3府県が緊急事態宣言を政府に求めたが、もう少し様子見という結果であった。

 

それを見て、私が思ったことは、

日本政府は現状を緊急事態(危機)とは思っておらず、ある程度の医療崩壊は許容して(ある程度医療崩壊をしても何千人も一気に死ぬわけではない程度の医療崩壊程度ではおさまる)、ワクチンが日本で導入されるまでなんとか先延ばしにする。

 

そして、ワクチンが導入された後は、新型コロナを2類から5類に引き下げ、もしくは指定感染症からはずす

 

そうすることで、

ワクチンを打ってなくて新型コロナにかかった人はどうぞ死んでください。ワクチンが導入された後はインフルエンザと同様にしか扱いません。

 医療関係者もどうぞかかってください。無症状ならそのまま生活してください。重症化する人は運が悪かったと思って諦めてください。 

 

とするつもりなんだろうな。

 

と思ってニュースを見ていた。

 

そのやり方がいいか悪いかは置いておいて、私にはそう見えたし、そういう作戦も国の作戦としてはありだとは思っていた。

 

しかし、やはり関西3府県に緊急事態宣言を出す方向で調整というニュースが入った。

 

さすがにそれはないだろう。と思った。

私は緊急事態宣言はさっさと出すべきだと思っているし、経済はさっさと止めて感染者を大幅に減らしてから経済を動かし始めることを推奨してはいる。

しかし、日本がそういう姿勢を取っていないのはわかるし、それならそれで一貫しているべきだとも思う。

もしかして、作戦(方針)があるわけではなく、本当に行き当たりばったりで対策をうっているのだろうか?

 

今回の対応は、さすがに「対応が遅い」、「優柔不断」って言われても仕方がないとおもう。

しかも総理は「先手先手で」と言っていたのにである。

日本政府としては「先手で経済を止めることはできない」「遅きに失すると言われない範囲で確証を得てから適格に対応したい」と言っていたのであれば、今回の対応を非難するつもりないが。

先手で対応するつもりがないなら(ないんだから)先手で対応すると言わなければよくない?

政府が先手で対応すると言ったか言ってないかなんて気にするのは私ぐらいなのかもだが。

 

では、何のために数日遅らせた?

 

緊急事態宣言を出すかどうかを決めるのは知事ではなく政府ということをアピールしたかっただけなのか?

 

それとも年末年始のPCRの集計のせいではなく、本当に感染者が増加しているという確証をどうしても得たかったのか?

 

府県知事が、もしかしたら集計の偏りかもしれないが、そうでなかったら(実際に患者が増えていたとしたら)今後の医療崩壊の可能性を考えて、府県民の命の危機管理を考えて行動しているのに対して、政府(総理)は、もし感染者が実際には増えていなかったら(集計の偏りで増えているように見えただけ)で緊急事態宣言だしてしまったら、後で文句言われるかもしれないという自分の立場の危機管理をしているだけなのではないだろうか。

 

国民の命の危機管理をしている人と、自分の命の危機管理をしている人、いったいどっちが国民の代表になるべきであろうか?

 

そろそろ日本も本格的に大統領制(首相公選制)を考えるべきかもしれない。

 

もちろん、今突然日本に大統領制(首相公選制)を持ち込めば、ただの人気投票になってしまうので、政治は麻痺して、50年ぐらいを失うかもしれない。しかし、このままの自民党と野党のままでいるよりは、この先の50年を失ってでも改革すべきではないかと思うほど日本の政治には危機感を覚える。

 

野党よ。しっかり頑張れ。